2020年 9月

平和新聞に掲載された「書評」を転載します。

 

戦禍の記憶を次世代に
『いしかわの戦争と平和』発刊

 石川県平和委員会と「戦争をさせない石川の会」が協力し、このほど『記憶の灯り 希望の宙へ 石川の戦争と平和』を発刊しました。
 石川県平和委員会は2000年に『石川県平和ガイドMAP』を、2007年には『戦争と金沢』を発刊。戦跡や軍事基地をめぐる平和ガイド活動を行ってきました。運動をすすめる中で県内の戦跡や戦争資料の調査・収集もさらに進み、「石川の会」と協力しての発刊となりました。
 本書の特徴は、日本軍国主義の侵略と敗北、戦後の歴史をしっかりと伝えながら、その中で石川県民がどう戦争に組み込まれ、どんな被害を受けたか、そしてどのように抵抗したかを、石川県に残る129カ所もの戦跡・史跡を丹念に取材し、くっきりと浮かび上がらせていることです。
 平和委員会の役員だけでなく、歴史家、郷土史研究家、詩人、写真家、グラフィックデザイナーなど、さまざまな分野の力を結集し、それぞれのページが豊富な写真や史料でビジュアルに編集され、戦跡を通じて日本と石川の歴史が学べる出色の出来栄えとなっています。最終頁にはすべての戦跡・史跡がマップで案内され、これを持って戦争と平和を考える旅ができるものになっています。
 石川県と細菌兵器開発を進めた731部隊との関わりを示す史跡、特攻基地跡や中国人・朝鮮人強制連行を悼む碑、地下軍需工場、治安維持法と闘った群像、平和憲法発布記念碑、戦後基地闘争の先駆けとなった内灘闘争の史跡、そして、航空自衛隊小松基地との闘い・・・・。戦争の悲惨さを刻印し、今日の平和運動をすすめる力と一冊です。
(千坂 純・日本平和委員会事務局長)

「記憶の灯り 希望の宙へ」の出版を記念して、市民公開講演会を開催します。

講師:本康宏史氏(金沢星稜大学教授)

日時:2020年10月10日(土)14:00~15:30

場所:金沢歌劇座(別館)3階大練習室(金沢市下本多町6番丁27番地)

参加は無料ですが、新型コロナの関係で45人限定 マスクの着用をお願いします

「こんな政治のあり方でいいのでしょうか?」「改定から60年迎えた日米安保条約=日米軍事同盟下で起こっている現実を考えます」  このように「2020年日本平和大会学習パンフレット」は学習を呼びかけています。

コロナ禍の下で、このパンフレットを使って大いに学ぼうではありませんか。

石川県平和委員会では、少人数によるミニ学習会などに、要請があれば講師を派遣します。

また、ご希望の方に「2020年日本平和大会学習パンフレット」を領価250円で販売しています。

 

 

「NPO法人未来塾・大人の学び」等が主催するアフガニスタンで医療活動や用水路建設などで活躍し、2019年12月4日にアフガニスタンのジャラーラーバードで銃撃を受け亡くなったペシャワール会現地代表「中村  哲」氏を追悼する企画が実施されます。

日時:9月24日(木)~9月30日(水) 場所:石川県庁19階展望ロビー

企画内容:①パネル展示(10:00~18:00 最終日は15:00まで) ②DVD上映会(9/24・25・27・28 いずれも10:30~ 13:00~ )

入場は無料ですが、企画に賛同いただける方はカンパにご協力ください

問い合わせ: NPO法人未来塾・大人の学び 080-2956-4071(未来塾)

 

「被爆75周年 意見広告をすすめる会」(石川県原水協が事務局)は、被爆75年の今年10月上旬の北陸中日新聞に、核兵器廃絶を求める意見広告を掲載するために、賛同募金を募集しています。(1口1000円 団体の場合はできるだけ3口以上を 締め切り:9月20日

核兵器禁止条約批准国は44ヵ国となっています。(2020年8月25日現在)※批准国が50ヵ国に達すると90日後に条約が発効します

日本政府に核兵器禁止条約への参加・署名・批准を求める意見書を決議した地方議会は、469議会となっています。(2020年9月1日現在)

世界で唯一の被爆国である日本の政府は、いまだに「アメリカの核の傘」に固執し、核兵器禁止条約に背を向けています。大変恥ずかしいことです。

日本政府が真剣に核兵器廃絶に取り組むことや一日も早い核兵器のない世界を実現させることをめさして、ぜひ新聞意見広告にご協力ください。

問い合わせ:意見広告をすすめる会事務局 090-1394-4568(新井田)

賛同金送金先:郵便振替 00720-8-37347  石川原水協 ※通信欄に「新聞意見広告賛同金」と記載してください。また、匿名希望の方は「匿名希望」とご記入ください。

 

石川県平和委員会や地域の九条の会、健康友の会などが参加する「改憲NO!なんぶアクション」の合同スタンディングアピールが9月2日行われました。

日頃は、それぞれが独自でサイレント宣伝などを行っていますが、「みんなでやれば元気が出る」と月1回合同で宣伝を行っているもの。毎回30人程度の参加があります。

車の量もかなり有り、車の中から手を振ったりクラクションを鳴らし激励もあります。バスから降りた人から「ご苦労様」と声がかかることも有ります。

「自民党総裁選挙後に開かれる臨時国会を、首班指名で終わらせず、きちんとコロナ対策について議論すべき」「憲法違反の『敵基地攻撃能力』保有はすべきでない」など訴えました。